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日本学校ソーシャルワーク学会 全国大会 第17回 岡山大会
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大会プログラム |
7月15日(土) 事前研修 |
時 間 |
プログラム |
9:00 - |
受付開始 |
10:00 -12:00
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【公開研修】岡山における社会事業 ―石井十次と済世顧問制度に光を当てて―
講師 : 山本 浩史 氏(新見公立大学 教授)
コーディネーター : 福間 麻紀 氏(北海道医療大学 准教授)
<研修のねらい> 【定員:なし】
今回の大会開催地である岡山には、近代日本における社会事業での先駆的な取り組みが数多くあり、それらは現在の社会福祉制度やサービスのあり方に多大な影響を与えてきた。事業の範囲は、救貧、養老、孤児の保護・教育等多岐にわたるものであって、しかもそれらの多くは民間慈善事業から始まり公的事業に発展している。その時代の人々のニーズに応えるために、これらの事業は、どのような目的で、誰によって、どのように創出され、どのように展開されてきたのだろうか。
本研修では、過去の実践を辿り、「社会の中でソーシャルワークが求められることとは何か」を見つめ直す中で、「未来につながるスクールソーシャルワーク」について参加者それぞれが考える機会としたい。 |
【専門研修】学校をシステムとしてとらえなおす
講師 : 大塚 美和子 氏(神戸学院大学 教授)
コーディネーター : 佐々木 千里 氏(立命館大学 非常勤講師)
<研修のねらい>
前回大会の専門研修では、ミクロ、メゾ、マクロに好循環を生み出す実践をめざすために、「ジェネラリスト・ソーシャルワークの理解」をとりあげ、理論理解を深めることで、SSW実践のあり方を考えた。そのうえで、今回はメゾシステムである学校に焦点をあてる。
持続可能な子ども中心の好循環をめざすSSW実践において、学校というメゾシステムへのアプローチは重要な意味をもっている。しかし、学校へのアプローチが意識されていない、またはそこに難しさを感じているSSWrは少なくない。また、「メゾシステムとしての学校」をとりあげた研究も多いとはいえない。
本研修は、メゾシステムとしての学校をどうとらえるのか、学校をどのようなシステムとみなしていくのか、それが好循環の発生にどのように影響するのか等について、理解を深め、参加者それぞれの立場で「学校を基盤としたソーシャルワーク」の意義を再考する機会としたい。 |
<受講料> 公開研修、専門研修ともに、会員は1,000円 非会員は2,000円。
<事前研修申し込みの留意事項>
申し込み及び口座振込の方法は、すべて後記の「大会案内」の手順に従ってください。 |
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7月15日(土) 本大会 1日目 |
時間 |
プログラム |
12:30- |
受付 |
13:00-13:10 |
開会挨拶 |
13:10-14:40 |
基調講演 「連携の中心にある、『子どもの声を聴く』とは」
講師 : 堀 正嗣 氏(熊本学園大学 教授)
【趣旨】
子どものウェルビーイングの実現のために、子どもが主役となる「連携」が欠かせない。子どもの思いを聴く、子どもが参加する「連携」を行うにあたり、改めて、「子どもの声を聴く」ことの視点や、そのために必要な実践の要となるものを考える機会とする。大人だけで決めない、子どもを蚊帳の外にしないために、子どもたちへ携わる者同士が、その基本となる要の部分を抑えた上で、大会テーマの「連携」について考えていきたい。
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14:50-16:50
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大会シンポジウム 「子どものウェルビーングのための連携を」
シンポジスト :
河村 香苗 氏(鳥取大学医学部附属病院 医療ソーシャルワーカー)
直島 克樹 氏(こどもを主体とした地域づくりネットワークおかやま代表/川崎医療福祉大学 講師)
助言者
堀 正嗣 氏(熊本学園大学 教授)
コーディネーター :
長崎 和則 氏(川崎医療福祉大学 教授)
【趣旨】
基調講演を受けて、子どものウェルビーイングのために、どのような連携を行う必要があるのか、「連携」から「協働」へと展開していくためには何が必要なのかについて、他職種と連携している2名が実践報告を行う。その際、ミクロ・メゾ・マクロレベルでの実践がどのような交互作用を生み出して子どものウェルビーイングの実現に繋がっているのかや、子どもだけでなく地域全体のウェルビーイングも視野に入れる必要性について考える。また、生活全体へ働きかけるソーシャルワークの可能性について、会場参加者の方々にも対談に参加してもらい、実践の糸口を探っていきたい。
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17:00-17:30 |
年次総会 会員の皆様は、ふるってご出席ください。 |
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移動 |
19:00-21:00 |
情報交換会
※お詫びと変更
諸事情により,情報交換会の会場を変更しました。
先日お送りした「大会要領 第2報」と異なっていますが,ご了解いただきますようお願いいたします。
新しい会場は, 「タニタカフェ オールカフェ × タニタカフェ あちてらす倉敷店」です。
場 所:倉敷市阿知3-13-1
アクセス:JR山陽本線・伯備線「倉敷駅」から徒歩約4分
参加費:4,500円(一律) / 定員80名
※情報交換会のみの参加はできません。事前申込みの先着順とし、定員になり次第、受付を終了いたします。
※会場を変更しましたが,参加費の変更はありません。
※会場は倉敷駅から徒歩4分の「あちてらす倉敷」の中です。移動時間は,ラッシュ時間とも重なるため,
電車での移動がベストです。
※タクシーの利用を希望される方は、人数に応じて台数を早めに予約しておきますので、ご連絡ください。
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7月16日(日) 本大会 2日目 |
時間 |
プログラム |
9:00- |
受付開始 |
9:30-12:00 |
口頭発表
・口頭発表申込は,5月12日(金)で終了しています。
・口頭発表は、1演題あたり、発表20分、質疑応答15分、計35分となります。
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休 憩 |
13:00-15:30
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課題研究
【第1分科会】
「スクールソーシャルワーカーの専門性の向上とスーパービジョンの役割―SVの実態に焦点をあててー」
報告者 : 清水 克修 氏(横浜市教育委員会 統括スクールソーシャルワーカー)
「SVにおける実践課題とその克服に向けた取り組み」
安永 千里 氏(「援助職のための勉強会」代表、文京区教育センター スーパーバイザー他)
「機関外SVは何を目指すのかー理想と現実の模索」
渡辺 実子 氏(山梨県教育委員会 スクールソーシャルワーカー)
「『認定社会福祉士』の立場からSSWSV体制への葛藤と展望」
コメンテーター : 田中 千枝子 氏(日本福祉大学 客員教授)
コーディネーター : 新藤 こずえ 氏(上智大学 准教授)
<趣旨>
スクールソーシャルワーカー活用事業の開始以降、スクールソーシャルワークは福祉・教育・心理をはじめ、さまざまな専門・経験を背景とした人々が担っており、スクールソーシャルワーカーとして質の高い実践を行うにあたっては、スクールソーシャルワーカーの専門性の向上に資するスーパービジョン(SV)が不可欠である。しかし、SVが誰に、どのように担われているのか、また具体的な内容がどのようなものであるのか、そして、バイジーであるスクールソーシャルワーカーの専門性は向上しているのか、実態が明らかにされているとはいいがたい。そこで、本分科会では、スクールソーシャルワーカーとしてSVを担っている方々に登壇いただき、多様な立場(自治体内の統括スクールソーシャルワーカー・SV、附属学校のスクールソーシャルワーカー・自治体外のSV、自治体のスクールソーシャルワーカー・認定社会福祉士としてのSV)からスーパービジョンの実態について報告する。そのうえで、コメンテーターより、ソーシャルワーク専門職に対するスーパービジョンという観点からスクールソーシャルワーカーのSVにはどのような課題があり、今後の方向性としてどのような展望があるのか、他領域でのSVのあり方についても情報提供を得ながら議論する。 |
【第2分科会】 「スクールソーシャルワーク実践の理論的根拠を問い直す」
報告者 : 田上 麻衣子 氏(福岡県教育委員会 スクールソーシャルワーカー・スーパーバイザー)
林 聖子 氏(京都市教育委員会 スクールソーシャルワーカー・スーパーバイザー)
コメンテーター : 高良 麻子 氏(法政大学 教授)
コーディネーター : 佐々木 千里 氏(立命館大学 非常勤講師)
<趣旨>
文部科学省のスクールソーシャルワーカー活用事業が始まってから今年度で16年目となる。この間、複数の自治体での活動経験をもつSSWrも増えてきているが、SSWr同士の情報交換の場等で話題にあがるのは、「自治体ごとのSSWrの活用のあり方や支援方法の違い」に関するものに留まることが多い。しかし、支援にはアセスメントはもちろん理論的根拠があるはずであり、本来はそれらについて話題にし、議論されるべきであろう。そこで本分科会では、二つの異なる自治体から、現場のSSW実践に大きな影響を与えるSSWr・スーパーバイザーにご登壇いただき、ひとつの模擬事例を使用して、どのような根拠で、どのような支援を考えるのか等について、それぞれからご報告いただく。そして、それらを共通の枠組みで整理し分析し考察する中で、実践における理論的根拠を見直していく。
参加者との活発な意見交換の中での議論の深まりを期待する。 |
【第3分科会】 「生徒指導提要(改訂版)とSSWの活動」
報告者 : 南崎 加奈子 氏(鳥取県教育委員会 スクールソーシャルワーカー)
「特別支援学校における取り組み事例」
越智 紀子 氏(光華女子大学 特任教授)
「生徒指導提要のSSW活動における活用の可能性について」
コーディネーター : 野田 正人 氏(立命館大学 特任教授)
<趣旨>
生徒指導提要は、小学校から高等学校段階までの学校・教職員向けの生徒指導の基本書として編纂されている。2022年の生徒指導提要の改訂版は、2010年の提要に比べて学校へのインパクトが強いとの生徒指導関係者からの声が聞こえてくる。その間に、学校の職員と位置づけられたスクールソーシャルワーカーにとっては、今次の提要がチーム学校とアセスメント、それをスクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーを含む全教職員で取り組むとの基本姿勢が強調する中で、どのようにこの提要を活用し、どのような活動をめざすのかが、学校の「共通基盤」理解とともに重要となる。
本分科会では、二度の提要の策定に関与した企画者から提要の概要を示した上で、スクールソーシャルワーク実践の事例をいくつかのステージに分けて報告いただき、そのステージごとにフロアとの議論をとおして課題を解題することをめざす。あわせて、提要のスクールソーシャルワークへの普及の工夫についても検討する。 |
【第4分科会】
「スクールソーシャルワーク領域での実践に基づいた研究と研究に基づいた実践」
報告者 : 日置 真世 氏(NPO法人 地域生活支援ネットワークサロン代表理事)
「若者自立プロセス資源化モデル事業について」
大友 秀治 氏(北星学園大学 准教授)
「若者支援組織における実践と研究」
後藤 久美 氏(富士市教育委員会 スクールソーシャルワーカー)
「自治体におけるスクールソーシャルワーク実践スタンダードの活用について
ースクールソーシャルワーカーの実践評価のためにー」
馬場 幸子 氏(関西学院大学 教授)
「スクールソーシャルワーク実践スタンダードの開発から普及へ
ー実践者と協働プロセスー」
司会・コーディネーター : 比嘉 昌哉 氏(沖縄国際大学 教授)
<趣旨>
「ソーシャルワークは、実践に基づいた専門職であり学問である。」ゆえに、スクールソーシャルワークの実践と研究は表裏一体で、円環する。この分科会では、昨年の前日企画及び第3分科会を踏まえ、①実践者が研究すること、②実践者が研究成果を利用すること、③研究者が実践者と一緒に研究すること、そして④研究者が研究成果を実践者に還元することの重要性について改めて取り上げる。
スクールソーシャルワーカーが自らデータをとること、研究者とタッグを組んで現場を可視化すること、現場の声を社会に発信することは、一見難しくハードルが高く思われるかもしれない。だが、ほんの少しの工夫と人脈の活用で、実践者と研究者はWin-Winの関係で結びつき、よりよい実践、よりよい研究、そして子どもと家族の福祉の増進に寄与することができる。本分科会では、明日からの実践・研究活動に活かせるよう、上記①~④について、実践者・研究者それぞれの立場から実例を報告する。 |
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15:30 |
終 了 (各分科会会場にて終了、解散) |
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2023(C)jasssw, okayama大会実行委員会. |